「田中角栄」考
田中眞紀子の正体



 田中眞紀子が起こした様々な事件、嘘言癖、被害妄想、また、周りの人間を 「使用人」 扱いするといった彼女の異常な性格。

 これだけひどい田中眞紀子がなぜあれほどまで国民の支持を集めたのか。 それは、メディアが、視聴率を上げるため、あるいは雑誌・新聞の売り上げを伸ばすため、そして時には抗議の電話を恐れて、事実を国民の前から覆い隠したからである。 このことから国民が受けた損失は、はかりしれない。

「オブチさん、オダブツ」 発言事件
 脳梗塞で急死した小渕前総理( 当時 )に対して次のような演説をした。
  「小渕の恵ちゃんなんか、 『僕は一年間で借金百兆円作った、ガハハ』 なんてかぶ上げて喜んで頭がパチッと切れて、オブチさんがオダブツさんになっちゃったんですからね( 笑 )。 これも自業自得なんですよ」

外相就任初日粛清事件
  「目つきが悪い」 「顔が暗い」 という理由で大臣室スタッフや秘書官を配置転換した。

北京ホテル騒動事件
 田中眞紀子は北京の会議へ行く際、突如泊まるホテルを指定し、中国式はダメだと要求して、一室だけ空いていた洋式のプレジデント・スイートをとらせた。 ところがホテルに着いた彼女は、 「あまりの贅沢さにこんなところには居られない」 といって当初の部屋をキャンセルした。 結局、新しくとった部屋とキャンセルの料金は、元の部屋の料金を超えた。

国会質問制限要請事件
 鈴木宗男議員の質問時間を制限するよう国会に働きかけた。 行政機関の長が立法府にそのように介入することは三権分立の原則に反する。

9.11米国務省避難先漏洩事件
 9.11米国同時多発テロ直後、極秘事項である米国務省の避難先をマスコミに明かしてしまった。

内奏漏洩事件
 内奏を漏洩した。 内奏は首相や閣僚が内外情勢に関して天皇に報告するもので、慣例上その内容は口外してはならない。 憲法で禁止された 「天皇の政治利用」 に該当する可能性があるから。

女子職員監禁事件
 人事任用班の女子職員を監禁し、恫喝の上、無理矢理書類を作成させようとした。

[ メディアの責任 ]

 これだけなら単に、変わった政治家がいた、という話で済みます。 ところが田中眞紀子問題はこれでは終わりません。

 最大の謎は、なぜ異常とも言える事件を起こし続けた田中眞紀子が高い国民的人気を保ち続けてきたかです。 マスコミ、なかんずくテレビメディアの責任が大きいと分析します。

 具体的には、テレビメディアは 「善悪二元論」 によって 田中眞紀子を悲劇のヒロインに祭り上げました。

 ワイドショー担当プロデューサーの発言。

 《 「 『非情な男・小泉純一郎と可哀想な女・田中眞紀子』 という作りになっていればなんでもいいんです。 一方的な街の声だけを拾って、 『眞紀子さん、かわいそう』 という感じで彼女を 『悲劇のヒロイン』 にできればいいんですよ。 一度彼女にやや批判的な作りにしたら、苦情が殺到しました。 それでもう止めました( 笑 )。 はっきり言ってうちには 『しんどい』 のは必要ないんですよ」 》

 テレビ朝日記者のひとりは次のように語っています。

 《 「知っているよ、田中眞紀子の本性は。 だけど視聴者が求めることを流すのがオレたちの仕事だ。 自分たちの意見を入れるのはまずい。 客観報道とは、国民が何を求めているかを考え、その求めに応じて謙虚に番組作りを進めることだ。 眞紀子に人気があるということは、視聴者がそう望んでいるということだ。 オレたちのスポンサーは視聴者なんだ。 」 》

 これらのテレビ局側の言い分に対して反論します。
 ジャーナリストにとって最も重要なのは 「事実」 だ。 ジャーナリズムは視聴者ではなく、 「事実」 に謙虚であるべきだ。

 テレビで気軽に取り上げられるようになったことで、政治が国民にとってより身近になったのは良いことです。 しかし、その副作用として、政治が過度に善悪二元論化、ドラマ化されるのは好ましくありません。 ましてや、マスコミが視聴率を気にして事実を隠蔽するなどというのは言語道断です。

 しかし、これが田中眞紀子現象の実態でした。 このようなことを繰り返さないためにはどうすればよいか。

 まず、マスコミは猛省し、今後、事実を隠蔽するようなことがないようにしてもらいたい。 次に、田中眞紀子批判をした人に 「眞紀子さんを苛めるな!」 と抗議の電話やFAXを送った人にも冷静さを求めたい。 そして最後に、情報の受け手はにここに述べられているような現象があるということを念頭に批判能力を高めてもらいたいです。