「田中角栄」考
大臣どころか井戸端主婦にも値しないし、
検証するのもアホらしい
田中眞紀子害務大臣の真実



 5月1日北朝鮮の金正日総書記の長男 金正男が女性二人と子供一人を伴って成田空港から偽造旅券で入国しようとして身柄を拘束された事件があった。 法務省からその連絡を受けた田中大臣は、両手で顔を覆って 「ギャー」 と叫び、大臣室の椅子にそっくりかえって足をバタバタさせながら 「直ぐにそとに出しなさい」 と命じたのである。 「大臣これは旅券の偽造事件なのですよ」 と説明する外務省幹部に対して 「それじゃあ本物と言うことにしておいたらいいじゃあないの! 直ぐ出して!」 と反応したという。 マンガ以下である。
【 注 】 北朝鮮には150人以上もの拉致され奴隷生活を余儀なくされている日本人がいるのです。 どこの国で有ろうとも、他国に侵入してその国の人間を拉致するというテロ行為そのものの国のトップの息子が偽造旅券でまたもや入国しようとしたのです。 拉致された人達の解放に役立つこれ以上の外交カードが有れば見せてほしいものです!
 揚げ足取りや、重箱の隅をつっつく気や悪口を言うつもりはもうとうも無く、あくまで外務大臣として国益に多大なる損害を与え、未だにその職を解かれない異常人事を叱り、また彼女の大衆人気に恐れをなして、真実を少しも伝えようとしない大手新聞テレビの報道姿勢を叱る。
 

 
 そこで、試みに外相就任前後の彼女の過去の言行とこれらの項目とを、簡単に照合してみたい。
 まず、彼女の父親の田中金脈事件の報道に関して、文芸春秋を徹底的に嫌悪し、その取材には一切応じないというのはまだ分かるが、創政会の関係から、竹下登氏などを徹底的に忌み嫌い、角栄氏の通夜でも門前払いをしたりしたふるまいは、いささか非常識というしかあるまい。
 角栄氏の愛人であった母親を持つ異母弟に対しても、通夜への出席までを拒むというのも尋常ではあるまい。 ちやんと角栄氏が認知し遺産相続の権利もある 「弟」 なのにである。

 また角栄氏が脳梗塞で倒れて東京逓信病院に入院していた時には、彼女は、特別室のフロアを独占使用したいとか、衆人報視の所で他の患者と一緒にリハビリをさせるのは嫌だから、個室でやれるように寝具を変えろと要求したりしたことがあった。 これは父親のブライバシーを守りたいというより、角栄氏が郵改大臣だったこともあるのだから、逓信病院なら要求は何でも通ると思っていたのではないか。

 ある種の 「特権意護」 の表れというしかあるまい。 こうした非常識な要求を拒絶されると、さっさと退院させてしまうのである。 科学技術庁長官時代には、試険衛星静止軌道に乗らないで失敗したことがあった。 一当然、長官として記者会見に臨み、事の経緯にっいて報告する義務があるのに彼女はそれをすつぽかしてしまった。

 さらに、犠礼としてクリズマスカードを外国の要人に送る時に、クリントン大統領にも大臣名で送ったのだが、その報告を受サた彼女はクリントンなどに送りたくなかったと文句を言って、なんと一且出した郵便物を 「回収しなさい」 と命令した。 一度出した郵便物を回収するのは至難のワザで、郵政大臣クラスの権限でないと出来ないことをやらせたわけである。

 また外相に就任すると、官僚への人格攻撃を始める。 何しろ 「人間には3種類しかいない。 家族、使用人、敵。 使月人は忠実に従いなさい」 ( 朝日・6月7日付け)といった持論を外務官僚の前でぶっているのである。 この点を追及した鈴木宗男代議士の 「あなたは( 外務省職員に ) 『人間には家族、使用人、敵の3種類しかいない』 とおっしゃったというが、私はどの部類に入るのか」 という質問に対しては、 「生まれて初めて聞いた。 ( その言葉は )捏造です」 と、しゃあしゃあと大嘘をついて答えている。

 もっともいろいろと痛いところを突かれたためか、鈴木代議士の質問を何とか止めさせようと土把降一外務委員長に電話をかけて、質問時間を制限しろと要求したりもしている。 記者団からの 「電話をかけたのか」 という質問には、 「そんな事実はない」 と否定したりしたものの、当の土肥員長が委員会で電話があった事実を認めると、一転してお詫びしたりもする。 万事、アーミテージ会見ドタキャンの 「逃げ口上」 と同じで、平気でうそをつくのである。

 かつては使用人扱いしていたお手伝いさんを些細なことでフライパンで殴ったこともあるというが、田中外相から見ればお手伝いさんと同等の 「使用人」 でしかない上村司秘書官は就任わずか10日で体調不良を起こして入院してしまった。 テレビでも放映されていたが、上村秘書官が田中外相に書類を渡そうとしたら、それをパッと払いのけるような仕草をしている。 別の大鶴哲也秘書は 「目つきが暗い」 という理由で嫌われ、わずか2日でお払い箱。

 さらには大臣室の女性職員を 「スパイ」 呼ばわりして交代させた。 こういう 「モラル・ハラスメント」 的なことをやられたら上村秘書のように、ストレスが胃にきて吐血するのも無理はない。 もっとも、この程度なら、まだウマの合わない上司と部下ということでよくある話かもしれないが、この後が凄い。 田中外相は上村秘書官が退院して自宅療養している時に仮病をつかっているのではないかと、毎日のように家に電話をかけたり、新しい秘書官を彼の家に派遺して様子を探らせたりもしていたからだ。

 電話をかけて、本人がいないと奥さんに 「業務命令」 だから、電話に出るようにと命令したという。 さらに、5月に在外公館課長が急死した時、その夜、田島裕次官が通夜に出掛けたのだが、翌日、田中外相は課長宅に電話をして本当に田島次官が通夜に来たか、遺族に問いただしている。 その夜、本来なら予定していた会議を、通夜を理由にキャンセルされた根みからの行動であった。

 一般的用語でいえば、こうした一連の行為は、ストーカーというのか、とにかく尋常ではないことは理解されよう。 他にもこうした異様なふるまいに関するエピソードは限りがない。 機密費事件の処分にしても、 「前内閣が下した処分は不十分」 ということで、歴代の4人の次官のクビを切ろうとして秘書官に 「ブラックリストをもってきなさい」 と命令したりもしている。

 しかし、飯村豊官房長から 「法律にのっとってやって下さい。 国家公務員法で、いったん処分された者は同じ問題に関して再処分はできません」 この説明を受けたとたん、顔色を変えて 「私をバカにしているのか」 と激怒した事件が5月にあった。 ところが、記者団には 「 『あなた、法律分かってんの』 と恫喝された。 圧力かけられてびどい目にあった。 政治家なんかにやらせない、というすっごいものを感じた。 ここはおっそろしいとこだと思った」 と針小棒大に喋るのだ。

 そして飯村官房長は大臣室への 「出入り禁止」 となり、 「外務省は伏魔殿のようなところだ」 との外相の発言のみが、マスコミに乗せられて流行語となっていき、外務官僚が悪者にされていくのである。 こうした田中外相の行動・発言の軌跡を、先の専門書の項目などと照合して、当たらずとも遠からずと膝を打つ向きもあるかもしれない。

 もとより、こうした診断は専門家が相当の時間をかけ、対象者と直接面談しながら最終的に判断することであって、単に、ある特定の人の行動や発言の中に、これに類することがあるからといって安易にその人に病名を冠することは出来ないだろう。 もちろん田中外相に対しても同様である。

 あくま、門外漢ながらも、誰も田中外相の異常な行動に関して真正面からとらえて追求しようとしないのでジグソーパズルの要領で“当て嵌め”をやってみただけである。

 ところで、言うまでもなく、外務省の、一連の不祥事は徹底的に糾弾されなければならない。 しかし糾弾の一方で役所の業務は並行して遅滞なく進められなければならない。 大臣の仕事は、糾弾と業務遂行の両面あるべきだが、田中氏は糾弾がすべてと思い込んでいる。 業務の失敗が多すぎるのだ。

 一方、彼女は造語が巧みで、外務省を先のように 「伏魔殿」 にたとえたり、攻治家たちを 「凡人( 小渕 )、軍人( 梶山 )、変人( 小泉 )」 「ノナカだかモナカだか」 「デブ( 森前首相 )」 と表現するあたりはまだご愛嬌ではあろうが、竹下登氏を 「アルッハイマー」 呼ばわりしたり、亡くなった小渕氏を 「お陀仏さん」 呼ばわりするあたりは、やはり異様と感じるしかない。

 相手に 「デブ」 などといった不愉快なあだ名を付けて公言するのは、人間的な優しさが欠如しているためというしかない。 『モラル・ハラスメント』 で指摘しているように、 「モラル・ハラスメント」 の加害者は、 「そうやって相手を傷つけ、貶めることよって自分が偉いと感じ、自分の心のなかの葛藤から目をそむけるような人間なのだ。 そうして、うまくいかないことはすべてほかの人の責任にして、自分のことは考えなくてもすむようにする ―、 『私には責任がない。 悪いのほ相手のほうだ』。 そう考える人間なのだ!」

 また、職務の関係でも異常な対応が見られる。 今回のアメりカ中枢への同特多発テロの際にも国務省関係者の緊急避難先を( 重要機密なのに )ベラベラしゃべったり。 10月8日の空爆開始の情報もパウエル長官からカウンターパートの田中外相に本来なら伝えられるべきなのに頭ごなしに小泉首相に電話が有った。 それほどアメリカからも信用されていない欠陥外相をこの重大な国際危機の時代に起用し続けるのは国益に大きなマイナスである。

 そもそも彼女が外相に就任してから3ヶ月の間に本来なら外相と会談すべき外国からの要人が26人訪日したものの、実際に会ったのは僅か5人だった。 会わなかった中にはあのアーミテージ副長官やタジキスタンのラフモノフ大統領がいた。 タジキスタン大統領などとはそのときに会談していれば、今回のテロの対応でも色々と役だったに違いないわけだが、カウンターパート( 同等の立場 )ではない、( 自分より以下の役職の人会うのがイヤだったのだろう )副長官や小国の大統領には関心が無いと言うのだろう。 ( ちなみに河野前外務大臣は就任3ヶ月の間に32人中21人と会っている )

 さらに駐日大使が田中外務大臣を訪問することも極端に減って来ていると外務高官がボヤいている。 本来なら駐日大使は自国の要人を訪日させて外相と会談させたりする事が重要な職務なのであるが、せっかくそうした下工作をしても、実際に要人が訪日しても彼女お得意のドタキャンを食ったら自分のクビが飛びかねない。 だからみんな 「触らぬ神に祟りなし」 と、田中外相には寄りつきたがら無くなってきているという。

 外相は大臣室に鍵をかけて引きこもるから、国会での答弁に関しては勉強不足からトンチンカンな答弁を繰り返すだけ。 実際官僚が説明のブリーフィングを行っても集中力が無いからじっくりと話を聞くことも出来ない。 だから 「どうしてもここだけは読んでください。 でないと明日の国会が大変です」 と報告書を出し、その中でも特に重要な箇所には、分かりやすいようにと黄色のマーカーでアンダーラインを引いたり、青ペンで印をつけたりしている。 ( まるっきりの子供である( 笑 ))白地のペーパーの中に赤色や青色があるので、まるでドミニカ共和国の国旗のように色鮮かになっているらしい。 そのために外務官僚たちは大臣に上げる書類は 「ドミニカン」 と呼んでいるという。 ところが、彼女はその 「ドミニカン」 すらも満足に読まないのである。 それで仕方なく、答弁用紙に通しナンバーをつけて、質問が出れば、秘書官が直ちに 「何番」と教える仕掛けになっている。 ところが、同じ趣旨の質間でも、質問の仕方が少し角度が違ったり重複する時もあるわけで、そうなると彼女は臨機応変の対応ができない。

 ただ、杓子定規に棒読みするので、素っ頓狂な答弁になってしまい、国会で立ち往生することもしばしばだ。 それはテレビの国会審議でもよく見られる光景となっている。 そうしてストレスもたまるせいか、WTO( 世界貿易機関 )の非公式閣僚会議のワーキングディナーにも欠席するし、国内でも晩餐会などは軒並み 「主婦だから」 といって欠席している。 だが、閣僚会談こそは、実質的な会談なので、これを欠席したのでは参加した意味がない。

 また、最近は、午前1時頃に起きては平気で局長や課長宅に電話で下らない質問をしてくるために、幹部はみんな寝不足気味だという。 幾ら非常識な深夜未明の電話であっても、相手が大臣とあれば欠伸をしながら答えるわけにもいかない。 いったん眼が覚めるとまた眠るということもできず、踏んだり蹴ったりの状態に外務官僚は置かれている。

 この国難の時代に、こうした人物をいつまで、その相応しくない地位に置くのか。 国益の上からも大きな問題であるというしかない。 さすがに見かねた中曾根元首相などから事実上の 「更迭論」 が囁かれ出しているが、小泉首相はまだ決断するにいたっていない。

 どうやら、首相は現在の自分の内閣に対する7割近い支持率をもってして、構造改革道路公団などの民営化を一気呵成に実現しようと考えているようだ。 従来のように改革案を党の部会を通すのではなくて、内閣提案として国会に提出し民主党の賛成なども獲得して断行しようと考えている。 しかし、この分野での最大の抵抗勢力が野中広務元幹事長と古賀誠前幹事長の2人であることは衆目の一致するところてある。

 この媚北鮮の2人は、記名採決でないのはおかしいといった もっともらしい理由を付けて、今回のテロ対策特別措置法案の衆護院本会議での採決に加わらず退席したが、今後の構造改革の改局を睨んでの行動ともみられ、その意味でも大きな影響を与えるのは必至であろう。 つまり、小泉首相は、国民大衆にはまだ人気のある田中外相を更迭すると、内閣支持率が2割ほど低下するのではないかと恐れている。 そうなると、高い支持率を背景にして構造改革に対する党内部の不満を押し潰すという戦略が困難になる。 また彼女の存在が、野中や綿貫に対する威嚇効果になっていると感じているのかもしれない。